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ムギさんのこと

7月22日。
今日は先代ムギ姉さんの誕生日でした。
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今日で2歳でした。

今日はどうしてもムギさんの事を書いておきたいと思いました。
長くなってしまったので残りは続きからご覧ください。

1歳半だったムギさんをFIPで亡くしてから
もうそんなに経ったのかと驚きます。
緑っくんと蒼ちゃんが来てくれていなければ、今でも塞ぎ込んでいたかもしれません。

ムギさん、(普段はムーちゃんと呼んでいたので以降はムーちゃん)は、
3カ月の頃にペットショップから我が家に来た子でした。

店員さんに抱っこさせてもらった時、
それまで気持ちよさそうに寝ていたこの子は好奇心旺盛な目をぱっちり開き、
私など眼中になく、というか私を踏み台代わりに頭の上まで登って
ワクワクあたりを見渡していました。

初めて猫を飼おうとしていた私は、
この子しかいない、と、即お迎えすることに決めました。
この大胆さ、好奇心の旺盛さ、そして遠慮のなさならば、
猫が初めての私ともうまくやっていけると思いました。

第一印象の通り、
初めての我が家に来てもほとんど物怖じすることなく遊びまわり、
私の存在は最初はあまり見えていなかったようですが、
(目新しい場所が気になって、私のことは「あ、いたの?」という感じでした^^;)
初日から膝の上で爆睡してくれました。
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こたつの時期だったので膝の上、と言うかこたつ布団の上で私とこたつの間に挟まっていました。

小さなころから紐が好きで、抱っこ中は髪の毛にも飛びかかられていました。
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1歳を過ぎた頃から、お膝っ子ではなくなってしまったムーちゃん…。
大きくなって膝に乗りきらなくなってきたからか、
それとも膝に乗ってきたタイミングでちょうど私がトイレに行きたいということが重なって、
「この人すぐアタシをどかす…」という不満が溜まったからなのかはわかりません…。
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少し離れたところ(たまにこんな変なところ)で寝そべって、
気づけば私を見ているという距離感になりました。

何か言いたげな無言の圧力をかけながらだったり。
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トーストのトッピングになりながら見ていたり。
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目が合うとお気に入りのスイカをくわえて一回転したり。
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虎みたいにキリッとした顔で見下ろしていたと思ったら、
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目が合うとまた一回転したり。
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ベタベタされるのは嫌いだけど、
甘えるのは好きなツンデレな子だったのでこんなことも。

パソコンよりもアタシを見なさい攻撃。
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何故かベッド以外の場所で寝落ちしていたら必ず添い寝してくれていたり。
(なぜかベッドで寝てると朝方に足元か枕元で監視されてるだけでした…)
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そういう時に私が先に起きるとこんな表情だったり。
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なんだか不思議と、お互いの言いたい事がわかるような、
不思議な以心伝心感がある子でした。

嘘だと思われそうですが、
仕事中に「なんかムーちゃんがすごい尿意を感じてる気がする…」と思って帰宅した日に
トイレじゃない場所で粗相していた事もあったりしました。
(トイレ砂が古くなってきていた時だったんで、きっと替えてほしかったんですね…)

そんな関係だったので、
まさかこの子がFIPになるとは思っていませんでした。
原因となるコロナウイルスの保有を防ぐのは難しいとしても、
まだ具体的に何が引き金になって発症するかということはわかっていないとは言え、
FIP発症の原因はストレスと言われています。

ちょっと神経質なところもあるけれど、とてもマイペースなムーちゃんがまさか、
という気持ちでした。

実ははっきりした症状が現れる数カ月前から、小食で体重が増えたり減ったりしていたムーちゃん。
その時期がワクチンと重なっていたので、原因をワクチンに求めたこともあります。

でも、発症まで数カ月もかかるとは考えにくいし、
それにもし原因がワクチンだったとしても、FIPが治るわけではない。
私との暮らしの中で、私が気付かないところでストレスをかけてしまっていたのではないか…。
そんなことをぐるぐると考えていました。

辛いけれど、FIPの闘病記を探しては、治る可能性がないか探しました。
でもほとんどは亡くなってしまう子ばかりで、
「いやだね、こんなのいやだね」と言いながら、ムーちゃんの頭を撫でていました。

ムーちゃんのFIPはドライタイプで、進行もあっという間で、
まず目が腫れあがり、後ろ足で踏ん張れなくてトイレもひとりで行けなくなっていました。

ちょっと目を離した隙に、トイレに行こうと寝床を出て、
でも目が見えないから行けなくて、困って鳴いていたこともあります。

そんな状態なのに、ムーちゃんはいつも通りでした。
顔が変わるほど目が腫れて、まともに歩けないし、
貧血でしんどいのにいつも通り、と言うのはおかしいですが、
本当にいつも通り、
目を離した隙にお気に入りのケージ上にジャンプで登ろうとしたり、
(脚力が落ちていたので前足が引っかかっただけで落っこちてしまいましたが)
私が構うと「ベタベタしないでっ!」とふらふらしながら隣の部屋に行こうとしたり、
一番好きな耳の付け根を撫でると、掠れているけどゴロゴロと喉を鳴らしたり、
目はもう見えないのに、気づけばじっと私を見つめていたり。

できるだけムーちゃんのご機嫌を損ねないように、いつも通りの距離感を保ちながら、
トイレに行きたい時にすぐ気づけるようにムーちゃんが落ち着いた隠れ家の隣で寝たり。
ちょっとでも栄養をつけてもらおうと、
その時唯一自分から食べてくれたちゅーるの総合栄養食版を、一日に何回も分けて食べさせたり。
毛づくろいが丹念でいつもきれいだったムーちゃんが
できるだけきれいでいられるように、嫌がられながらもちょっとずつ体を拭いたり。
いつも通りのムーちゃんに、
いつも通り「美人だね」「かわいいね」とおどけながら話しかけたり。
(たいてい「知ってるわよっ」と鼻息と尻尾のパタパタで返事されてました)

この子はもうすぐ自分が死ぬかもしれないなんて思っていないんだなぁと、
それはムーちゃんにとっては幸いなのかも知れないけれど、私にはそれがどうしようもなく悲しくて、
FIPが治る確率はほとんどないと覚悟しながら、ほんの少しの確率にすがりたい。
ずっとそんな風に、気持ちの整理をつけられないでいました。

ある時ムーちゃんを抱えると、すごく軽くて、
それまでにもずっと体重は減り続けていましたが、その時は本当に、「あっ」と何かが抜け落ちたように軽くて、
寝かせようとしても、それまで少しは踏ん張れていた足が踏ん張れなくて、
うまく寝る姿勢さえ取れなくなって、
ムーちゃん自身、ぼーっとして何も考えていないようなことが多くなって、
「ああ、もう間近なんだ」と、妙に冷静に理解しました。
その時は、すごく悲しかったけれど、この子を一人で行かせないように、
そして、ちゃんと送ってあげられるように準備しないといけないんだなあと、
ぼんやり考えていました。
諦めた、というのとはまた違った感情だったかもしれません。

最後は私の膝の上で見送りました。
わかっていたはずなのに、その時となると冷静ではいられなくて、
何度も名前を呼んでしまいました。
呼ばれるたびにムーちゃんは顔を上げようとして、
「もう休むところだったのに、最後までベタベタ暑苦しいわよっ」と迷惑がられてしまったかもしれません。

FIPというどうしようもない病気で、短い猫生だったムーちゃん。
人は、仕方のないことだったんだよと言ってくれましたが、
もしかしたら、私のところに来なかったら、もっと生きられていたかもしれないと、
そんな風にも考えてしまいました。
でも、そんな猫生でも、
私のところに来たことを「悪くなかったわねっ」と思ってくれていたらいいなと思います。

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FIPになってからも、トーストとくま(右端に見えてる)とスイカとこの日当たりのいい場所が好きでした。

ムーちゃんの誕生日に、ムーちゃんのことを書き記しておきたくて、
長文になってしまいましたことをお許しください。
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